
オーストラリアでワーホリ中の皆さん、ファームジョブを検討していませんか?
私は2024年12月から2025年2月まで、タスマニアでラズベリーファームで働いていました。最初はとても不安でしたが、結果的にワーホリで一番思い出に残る素晴らしい経験になりました。
テント生活と聞いて周りの友達には「危ないからやめておけ」と言われましたが、思い切って挑戦して本当に良かったです。
今回は、実際の給料や仕事内容、住環境など、リアルな体験談をシェアします。
実際にやった仕事内容
ラズベリーピッキング(メインの仕事)
一番多くやっていたのがラズベリーピッキングです。12月から2月がピークシーズンで、毎日ノルマが決まっています。
私が働いていたファームは質重視で、少しでも傷んでいるベリーが混ざっていると「やり直し」と言われました。最初は大変でしたが、後々これが良い結果につながりました。
ブルーベリーピッキング

これは本当に楽しかったです。椅子に座って作業できるので体への負担が少なく、近くの人と話しながら作業できます。個人的には一番当たりの仕事だと思います。
パッキング作業

収穫したベリーを箱に詰める作業です。屋内なので天気に左右されないのが良いところでした。ノルマもなく、イヤフォン装着OKで、音楽やポッドキャストを聴きながら作業できました。
ハーベストマシーンでの選別作業

これは特別なポジションです。私はピッキングが遅かったのですが、品質にこだわって作業していたところ、スーパーバイザーに認めてもらえてこの仕事をもらえました。
マシーンがベリーを運んでくれるので、クビになるリスクが低く安心して作業できます。ただし、かなり単調で退屈な作業でした。私は安定した仕事で好きでしたが、メンバーの中には単調な作業に耐えられずポジションを変えてもらうようボスにお願いしている人もいました。
給料とボーナス制度について
基本の時給は29.33ドル
これはカジュアル雇用の最低賃金です。それに加えて、1日のノルマより多くピッキングできた場合は追加でボーナスがもらえる制度がありました。
私はピッキングが早い方ではなかったので、あまりボーナスのことは意識していませんでした。1日7時間勤務(天候や時期により変動あり)で、繁忙期は週7日休みなしで働き、繁忙期以降は週4日勤務でした。
給料で注意すべきこと
2週間に一度銀行に振り込まれるのですが、給料計算が間違っていることがよくありました。自分で毎日計算して、間違いがあれば交渉する必要があります。
また、最初の給料をもらうまでに1ヶ月かかったので、生活費はしっかり準備しておくことをおすすめします。
ファームで良かったこと
女性でも十分稼げる
私は身長154センチですが、ラズベリーの木は背伸びをすれば届く高さです。膝下くらいの高さにもたくさんベリーがなっているので、むしろ背が高すぎると腰をかがめるのが大変そうでした。
男女比は半々くらいで、私たちのファームのトップピッカーは日本人女性でした。
他のファーム経験者に聞くと、「バナナファームやマンゴーファームは本当にきつかったけど、ベリー系ファームは最高」と話していました。
ただし、木に棘があるので腕に切り傷ができることは多かったです。
国際色豊かな環境

オーストラリア人がオーナーだったこともあり、本当に様々な国の人が働いていました。
一緒に住んでいたキャンプ場には、オーストラリア、フランス、イタリア、イスラエル、ドイツ、オランダ、韓国、台湾、チリ、タイ、ニュージーランド、イギリス、フィリピンなどの人たちがいました。
クリスマスの時はみんなで各国の料理を作ってパーティーをしたり、各国の祝日をお祝いしたりして、とても刺激的な毎日でした。カルチャーショックもありましたが、それも含めて貴重な体験でした。
スーパーバイザーがとても優しかった
毎年働いているオーストラリア人スタッフと、前年にピッカーをしていて戻ってきた国際スタッフがスーパーバイザーをしていました。どちらもとても優しく接してくれました。
ピッキングを手伝ってくれたり、重い箱を代わりに運んでくれたりしていました。私がピッキングの遅さで落ち込んでいた時、「あなたをクビにしない」と言ってくれたのはとても心強かったです。
バーベキューの時は一緒に飲んだりして、本当に良いファームでした。
正直大変だったこと
住環境の厳しさ

車を持っていなかったので、ファームの隣にあるキャンプ場で生活することになりました。自分でテントを購入して、そこで約3ヶ月過ごしました。
30人でキッチンと冷蔵庫2台、シャワー・トイレ各1つを共有していました。毎日シャワーとトイレは順番待ちの列ができていました。
掃除当番の割り振りで揉めることもよくありました。個人的に一番ストレスだったのは、使い終わった皿をすぐに洗わずに放置する人がいて、ハエがたかってしまうことでした。
また、タスマニアは夏場でも夜中がとても寒いです。体感では氷点下になるくらいで、寝袋を2つ重ねてダウンジャケットを着て寝ても、寒さで毎日目が覚めていました。

雇用の不安定さ
ラズベリーのベストシーズンはクリスマスです。クリスマス前には100人以上が雇用されますが、クリスマスが終わると従業員も半分に減ります。
私は12月16日から働き始めましたが、1月過ぎにはラズベリーの数も減り、ボーナスももらいにくくなり、労働時間も減るため多くのメンバーが旅立っていきました。
ノルマを超せない日が何日か続くと、「明日ノルマを超せないとクビになる」という通告が来ます。友人もクビ宣告を受けましたが、みんなで協力して自分たちがピッキングした箱を友人にあげてクビを回避したりしていました。
私の戦略はスーパーバイザーと仲良くなり、「ここで働き続けたい」と伝え続けることでした。ピッキングが遅い日はスーパーバイザーに助けてもらったりしていました。
品質重視のファームだったので、質の高いピッキングを意識していたら認めてもらい、ノルマのないポジションをもらえました。
自然環境の中での生活

都会出身だったので、最初は虫や動物への耐性がありませんでした。ハエと巨大蜘蛛がキッチンに普通にいましたが、害のない種類だったので諦めて共存していました。
朝は鳥たちの鳴き声が3時半頃から始まるので、4時頃には必ず目が覚めていました。テントの隣にはカモや羊がよく遊びに来ていました。
ポッサムやカンガルーを近くで見ることもできました。幸い、蛇など害のある動物や虫はあまり見ませんでした。
ファームジョブの見つけ方
私の場合:友人からの紹介
韓国人の友人がこのファームを見つけたので、一緒に同行させてもらいました。たくさんの友人を作って「ファームで働きたい」と伝えることで情報を得ることができました。
他の人たちはこうやって見つけていました
- Googleマップで「ファーム」と検索して、載っている電話番号に直接電話
- Wiki Farmというアプリを有料で使ってファームを探し、車で直接オーナーに履歴書を渡しに行く
- Facebookのワーホリ情報グループ
- ホステルで知らない人からの紹介
- 友人からの紹介
みんなに共通していたのは、チャレンジ精神と飛び込む勇気を持っていることでした。
振り返って思うこと
オーストラリアワーホリで一番思い出に残る素晴らしい経験は、間違いなくラズベリーファームでの思い出です。リスクを取って思い切って挑戦して良かったと思います。
最初の半年間はメルボルンのシティに滞在していましたが、思い描いていたワーホリではありませんでした。環境を変えたいと思ってタスマニアに移ったのが正解でした。
もし今いる環境に満足していない人がいたら、思い切って新しい場所に挑戦することをおすすめします。
住環境の厳しさやクビになるリスクなど、正直大変なこともたくさんありました。でも、それ以上に得るものが大きい経験でした✨
ワーホリでファームジョブを考えている人、特に女性には本当におすすめです。何か質問があればコメントで気軽に聞いてください。
皆さんの素晴らしいワーホリ体験を応援しています。
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